エクサインテリジェンス、心臓MRIの診断支援システムに人工知能を活用

人工知能と機械学習に特化したベンチャー企業であるエクサインテリジェンスが、医療分野での画像診断技術の共同開発に関して、CVイメージングサイエンスと協業すると発表した。人工知能を活用した心臓MRI診断支援などに取り組むそうだ。

この協業では、医療現場の課題解決をエクサインテリジェンスの人工知能プラットフォーム「EXAINTELLIGENCE AI Platform」で支援することを目指す。まずはCVイメージングサイエンスが運営する医療法人社団CVICの協力を受け、心臓MRIの診断支援に取り組む。

心臓の断面をリアルタイムで動画として捉えることが出来るモダリティは、今のところMRIしか存在しない。CTは撮影後にMPR(Multi Planar Reconstruction:多断面再構成)によって、断面を調節することが出来、最近では320列CTなどで心電図同期撮影なども行われている。

3次元の形態画像は、心臓の全体像や石灰化病変、血栓の有無を調べるのに有用だ。しかし、心室中核欠損など、MRIの方がより効果的に調べることが出来る疾患もある。心臓MRIは、撮像、読影出来る人材が限られている為、これを自動化するソフトウェアの技術は日々進歩している。

エクサインテリジェンスは、元DeNA会長の春田真氏が2016年2月に立ち上げたベンチャー企業で、東京本社と京都支社に別れている。京都大学の鹿島教授がアドバイザーとしてついており、京都大学や大阪大学出身の人工知能分野のエンジニアを中心に、京都市に研究開発拠点を開設している。統計学や機械学習を駆使し、大量の医用画像データなどから診断を支援するシステムを開発する。

 

日本専門医制評価・認定機構によれば、日本の放射線科専門医は平成25年8月段階で6334名である。一方で、厚労省の調査をもとに調べた記事によれば、年間のCT撮影回数は、のべ約2200万回、MRI撮影回数は、のべ約1200万回となる。1人の放射線科専門医あたり、年間2000~3000回分の検査の画像を見ていることになる。診断の難しい疾患になればなるほど、読影のスキルも必要になるため、一人当たりの放射線科医の負担はより大きくなる。

機械学習技術の発展、普及により、画像診断の為の支援ソフトウェアは今後更に増えていくだろう。CAD(Computer Aided Diagnosis:コンピューター支援診断)の領域は、特に機械学習の威力を発揮するため、目が離せない。

<参考URL>
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/072003161/
http://www.cviclinic.com/blog/info/915/
http://exaintelligence.jp/

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