印刷領域のリーディングカンパニー・リコーが本格的にヘルスケア領域に参入

リコーは、ヘルスケア分野で開発中の新技術を「国際モダンホスピタルショウ2016」(2016年7月13~15日、東京ビッグサイト)に出展。同社のプレスリリースによると、2016年3月、横河電機から脳磁計事業を譲り受け、ヘルスケア事業への本格参入を表明。「ヘルスケアIT」「メディカルイメージング」「バイオメディカル」などの分野に力を入れていく。

日経デジタルヘルスの記事を参考に、3分野について見ていく。

ヘルスケアIT分野では、院内業務や地域医療連携をICTで支援する。リコーは、主に産業向けの印刷・画像領域が大きな収益源となっている。これらの印刷・画像領域を活かして、病院内の業務効率化をサポートする。現在、キーワードや時間帯によって、処方箋の印刷を振り分けたり、大手病院と診療所をTV会議でつなぐシステムなどを提供している。(リコーのサイトに導入事例が紹介されている)

メディカルイメージング分野では、医用画像診断装置や関連サービスに力を入れる。1つは、褥瘡画像の管理だ。独自のカメラメモ機能とバーコード読取り機能で褥瘡(じょくそう)画像管理の効率化を行う。皮膚画像に関しては、これまで医用画像を専門で取り組んできた企業もほとんど手つかずである。褥瘡だけでなく皮膚科の診断などにも活用出来るかも知れない。

もう1つは、脳脊髄系の検査領域だ。横河電機から譲り受けた脳磁計に加え、リコーはかねて独自に脊磁計の開発を進めている。MRIでは神経細胞の伝達機能までは分からない為、神経細胞の機能を調べる為に脳磁計・脊磁計が診断に活用される。両者は脳神経活動で発生する磁場を捉えるという計測原理が共通しており、脳磁計はてんかんの検査、脊磁計は脊髄のつぶれの検査などに使う。脳磁計事業を手に入れたことで、脊磁計についても事業化を加速したい考えだ。

バイオメディカル分野では「バイオ3Dプリンター」を開発中だ。インクジェットプリンター技術を活用し、iPS細胞由来細胞を3次元に配置することで、ヒトの臓器の機能を再現する。移植用の人工臓器や、細胞を用いた創薬研究への応用を目指している。この領域は、サイフューズなども取り組んでいる。

リコーの2016年3月のIR資料によれば、2兆円余りの売上げのうち、その8割以上がオフィス・産業向け印刷事業である。しかし、今後ヘルスケア・医療の領域が成長産業となることを見込んで、徐々にヘルスケアにも軸足を置いていくだろう。

(出典:RICOH)

(出典:RICOH)

<参考URL>
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/event/15/063000072/071600016/index.html
http://www.ricoh.co.jp/solutions/industry/healthcare/

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