次世代型腸内フローラ検査キットに取り組む「サイキンソー」

腸内フローラ検査キットを販売するサイキンソーが、先日総額2.7億円の資金調達を行った。今回の資金調達は、サービスの開発や更なる展開に向けたシリーズAラウンドと考えられる。

サイキンソーが提供する腸内フローラ検査キット「Mykinso」は、ユーザーの体質改善を目指している。例えば、健康に気を遣って対策をしていても、なかなか効果が出ないこともあるだろう(動画では、肥満、花粉症、肌荒れなどを例に挙げている)。腸活が注目されるように、腸内環境を改善することで、より健康になれると考えられる。

スクリーンショット 2017-02-01 21.16.10

画像は、検査結果のサンプル(出典:サイキンソー)

腸内には、1000種類以上、1000兆個の細菌がすんでいる。ビフィズス菌、善玉菌、悪玉菌、乳酸菌などが挙げられる。これらをまとめて腸内細菌叢と呼ぶ。腸内細菌叢の状態は人の健康状態のバロメーターとなり、食生活によって変化する。

腸内フローラ検査キット「Mykinso」は、ユーザーが検査キットで採便し、キット同封の封筒に入れてポストに投函する。キット到着から約6週間後に検査の結果が確認出来るようになる。検査結果はPCやスマートフォンで閲覧することが出来る。また、腸内細菌の検査データは、病気予防の研究にも活用される。

腸内フローラという言葉は、NHKスペシャルの特集で聞いたことがある人が多いかもしれない。最近の研究では、腸内細菌が、太り易さ、アレルギー、肌荒れだけでなく、大腸がん、糖尿病、自閉症、うつなどの疾患にも関連があると言われている。また、臨床研究として、潰瘍性大腸炎の患者に健康な人の糞便と生理食塩水を混ぜ合わせ、濾過した液体を内視鏡で大腸に注入する「糞便移植療法」という方法も研究されている。

気になる検査キットの価格は、税別18000円。遺伝子検査のMyCodeが税別29800円であることから、検査キットの代金としては妥当だと考えられる。そこそこ値がはるが、個人で出来る簡易的な健康診断のつもりで数ヶ月単位で利用するのがちょうど良いだろう。(ただ、唾液よりも糞便の方がハードルが高いと個人的には感じる。飲食店屋台の大腸菌検査を思い出す。)

腸内フローラを解析する会社は、他にはアスリート向けの腸内環境の解析を行うAuBが挙げられるが、一般向けに販売している会社は、日本ではサイキンソーが注目される。最近では、医療機関などが患者の検査データ登録や検体管理ができるプロフェッショナル向けサービス「Mykinso Pro」も展開している。

また、腸内フローラについてより詳しく知りたい方は、Mykinsoラボに詳しい記事が掲載されているので、見てみるとよいだろう。

年末に資金調達したサイキンソーだが、2017年は事業の構築を着実に進めていく年になるに違いない。

<参考URL>

腸内フローラ解析スタートアップのサイキンソー、地域ヘルスケア産業支援ファンドなどから2.7億円を資金調達——栄養指導サービスなどに参入へ(The Bridge 2016/12/28)
健康な人の腸内細菌を注入する「糞便移植療法」(千葉大学医学部付属病院)
日本初の次世代型腸内フローラ検査キットを運営する、理化学研究所認定ベンチャー「サイキンソー」が総額2.7億円を資金調達(The Pedia 2016/12/28)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA