SCOUTER:医療業界の紹介採用が進む?

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SCOUTERは転職者を紹介する人を対象にした一風変わったソーシャルリクルーティングサービスである。

先日、代表の中嶋氏が、Twitter上で医師看護師向けのプロジェクトを今後展開することをtweetした。病院経営者や現役医師とのディスカッションの中で、手応えを感じていると言う。(本人ツイートはこちら)

<リファラル採用とは>

リファラル採用(Referral recruiting)とは、その会社で働いている従業員が自社に友人や知人を紹介することを示している。

新卒採用でも、よくリクルーターといって、従業員が求職者と対面でカフェ等で話す形式の面接があるが、相手は初対面の場合がほとんどだ。リファラル採用は、従業員が元々知っている人を紹介して採用につなげる点が従来の採用形式と異なっている。

自社の従業員であれば会社のカラーに合いそうな人材を見つけ易く、実際に働いている人の視点でスクリーニングされることでミスマッチが軽減される。 定期的に求職者を採用募集するよりも、その人が最適な人材であるかどうかを見極め易く、通常採用された人よりも3倍以上長い間働いてくれるというケースもあると言う。

これまでの採用面接は、たった数十分の面接で、初対面の人間を見極めることが多かった。応募者の第一印象しか分からず、本当に職場にマッチした価値観や考え方をしているか分からない。そして、いざ就職してみると職場になじめず、うまく能力を発揮出来なかった、、ということもあるだろう。

「この人ならきっとあの職場に合っているんじゃないか?」という肌感覚は、長い付き合いの人の方がよく分かっている。

<SCOUTERの事業>

 

SCOUTERの場合は、ユーザーがあらゆる会社に紹介できる点が他のリファラル採用と大きく異なる点だ。従業員でなくても求職者(SCOUTERではエージェントと呼んでいる)を会社に紹介出来る。つまり、よく訪問して知っている会社や、かつて働いていた人でも、知人や友人を紹介出来る。

SCOUTERとは審査をクリアしたユーザーのみが、キャリアアドバイザー(=スカウター)として身の回りの友人や知人の転職を支援することが出来る。

SCOUTERにのみ限定公開される求人情報を共有し、求職者(=タレント)の推薦文を書くことで、転職決定時に年収の一部をお祝い金として受け取ることができる.

紹介者がよく知る人物だからこそ、十分な相談を行い、無理なく転職を支援することからミスマッチを削減できることが特徴だ。

<医療の場合は?>

リファラル(referral)は、日本語に直すと「紹介」。類語のリファレンス(reference)は、「参照」である。採用におけるリファラルは、「その人が素晴らしい人材であるという参照元を友人・知人にゆだねる」という点が特徴だ。結局は、誰が求職者を紹介したかが要になる。人材紹介業が人材の質を保証してくれるのか、卒業大学が保証してくれるのか。自社の社員が保証してくれるのか。

これまでは、卒業した学校名がある程度保証してくれていた。医療では特に。同じ大学出身者であれば、どんな教育を受けてきたのか、ある程度同じ体験を共有してきている。OBOGのつながりから、後輩の人となりがどんな感じなのか分かる。有名なところで言えば、学士会や鉄門倶楽部などが挙げられる。そういう意味で、最終学歴が持つ信頼性を軽視してはならない。

ただ、SNSを介して、学歴などに限らず、全く知らない赤の他人とオンライン・オフラインでつながる機会は増えた。人材のネットワークはよりオープンになり、「誰の知り合い」で「どんなことが出来るのか?」が公開されるようになってきた。

リファラル採用のサービスは、Refcomeなどがある。ただ、医療業界で、リファラル採用を行っている会社はまだ聞いたことが無い。専門医限定のネットワークを持つwhytlinkが近いサービスかも知れない。

<Scouterのこれまでの事業は?>

Scouterとは、ユーザーが企業と転職者をつなぐ転職プラットフォームである。転職したい人を企業に紹介する仲介役「スカウター」がユーザーとなる。職業安定法第 30 条の規定により、職業紹介を行う事業者は必ず、厚生労働大臣の許可を受ける必要があるが、Scouterもその認可を既に得ている。

今後、医療分野にScouterが参入していくとすれば、医療者同士がお互いに協力し合い、自分の働いている病院に友人、知人を紹介し、適材適所の採用がされることが増えていくだろう。

例えば、放射線科医は人数が不足しており、どの病院でも必要としている。1人しか放射線治療に携わる医師がおらず、その人がいないと治療方針が進まないという場合もある。そんなとき、「あの人が知り合いでいたな」という人がいれば、病院に紹介することが出来るようになるかも知れない。

また、病態が一人一人異なる患者を日夜ケア出来る看護師も数が限られている。経験のある看護師を紹介出来るスカウターは重宝されるに違いない。

まだリリースを出している訳ではないので、詳細は不明だが、今後医療の紹介採用の台風の目になるだろう。

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