Joinの強みはDICOM画像のビューワーにあった

救急医療においてCTやMRIの画像診断が出来る医師の存在は貴重だ。読影出来る医師に短時間の間に確認してもらい、
救急対応につなげることが出来れば、治療までのタイムロスを少なくすることが出来る。Joinのサービスは、こうした救急医療の診断において威力を発揮する。

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Joinのビューワー(出典:iTunes)

JoinのサービスそのものはLINEの機能とほぼ同じである。個人間チャット、グループチャットがあり、それぞれのチャット内で、テキスト、スタンプ、画像データを送ることが出来る。

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(出典:iTunes)

それだけではLINEと全く同じであるが、特に異なるのが、ビューワーである。3G,4G,LTEなど通常の携帯回線においても、PACS(医療用画像管理システム)やHIS(病院情報システム)などの院内システムと連携し、医用画像をメンバー同士で共有することが出来る。

Joinのビューワーでは、CTやMRIなどのDICOM画像を指でスクロール閲覧することができ、2点間計測など各種の編集もビューワー内で行うことが出来る。

このビューワーが、医療機器として認証されており、LINEのようなチャットツールはその付帯機能として位置づけられるようだ。

<医療用ソフトウェアとして初めての保険適用>

Joinは平成26年11月25日施行「医薬品医療機器等法」における医療機器プログラムとして認証された。日本では医療用ソフトウェアとして初めて保険適用となり、「脳卒中ケアユニット入院医療管理料/画像診断管理加算」として診療報酬をとれるようになった。

平成28年度の診療報酬改定における主要改定項目(リンクはこちら)において、「脳卒中ケアユニット入院医療管理料」において、夜間または休日に神経内科または脳神経内科で5年以上の経験を有する医師と必要な情報がやりとり出来れば、認められるようになった。

また、「画像診断管理加算」においては、医療機関以外の場所でも画像の読影、医療情報の適切な送受信を行うのに必要な設備が整っていれば、加算がとれることになった。

要は、病院の外でも患者の画像が見られ、医療スタッフ同士で連絡がとれれば、適切な診断と早期の治療が始められる。脳梗塞の場合、発症後早期にt-PAを用いた血栓溶解療法を行うことが出来れば、ペナンブラ(不完全虚血部位)を回復し、患者の予後を改善出来る。

JoinのDICOMビューワーを先日見させてもらったが、スムーズにページングでき、2点間距離の測定等も指先で簡単に行うことが出来た。病院据え置きのDICOMビューワーとひけをとらない機能をJoinは持っていると言えるだろう。

 

<救急医療に特化したサービスJoin>

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画像はSynapse ERmのビューワー画面

 

スマートフォン上でDICOM画像が見られる仕組みとしては、他に富士フィルムのSynapse ERmが挙げられる。Synapse ERmにも画像ビューワーや医療情報を取得する機能はある。ただ、チャット形式で連絡をとるような機能は無いし、ビューワーの機能も限られている。

Joinのサービスは、救急医療に特化していると言えるだろう。

Joinは、いくつかの医療機関で実証実験が行われている。日本だけでなく、アメリカ、ブラジル、ヨーロッパでも展開しており、認可を得ている。海外でも既に実績を積んでいるようだ。

医療用アプリケーションを医療機器として認証してもらい、海外展開していくには、これほど成功した事例もあまり無いだろう。

<参考URL>

ICTを導入した医療・業務軽減(第9回 新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会)
モバイルとクラウドで医療情報を共有、保険適用第1号「Join」の潜在力(HEALTHCARE BIZ 2016/11/29)

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