医療現場におけるイノベーションは茨の道か?

<新しい医療機器を導入しても>

(出典:)

先日、ある医療機器をめぐり医療現場の導入において医療安全を考える際に様々な問題があることが話しあわれた。

この医療機器は、X線検査、CT検査、MRI検査においては、電離放射線、磁場の影響により装置が壊れる可能性がある。保険収載する為には、14日間計測しなければいけないが、その間、医師側でチェックして装着中の患者に検査を入れないようにしないといけない。

もし、万一気づかず検査を入れてしまった場合、技師らが、事前に確認して留置針を抜き、針刺しが起こらない容器に安全に保管しなくてはならない。

この装置を使うと、これまで主導で行っていた血液計測をほぼ自動で行うことが出来るので、入院、外来患者の管理の手間を少なくすることが出来る。毎度患者の指から血を抜いていたことを考えれば、看護師、医師側の手間は大きく省けるし、夜間の変動に対しても把握し、早めに対処することが出来るようになるだろう。外来患者からすれば、医療機関に足を運ばない時でもある程度自分でチェックし管理することが出来る。

しかし、現場にとっては、チェック項目が1つ増え、業務の手間が1つ増えることになる。常に気を張って仕事している中で、気をつけなければいけない項目が増えるのは、結構大変だろう。。

<よりよい医療の為に>

折角良い医療機器をメーカーが開発したとしても、現場の理解を得るのに苦労し、思ったような結果が得られないとしたら、もったいない。

GEが提供したMAGiCは、それまでバラバラのシーケンスで撮るしかなかった画像を1回の撮像で作成出来るということで、発表された当時は非常に注目を浴びた。(ソフトウェアの開発元はSyntheticMR社。)

しかし、MAGiCで撮像し作成した画像は、これまでの画像と微妙にコントラストが異なる場合があり、医師にとっては見慣れない画像になる。その為、FLAIRなどの画像を従来の方法通り改めて撮像しなければいけない、ということが起こっているようだ。

医療現場における技術革新は目覚ましいものがある。CTやMRIが最初に開発されたばかりの頃も、レントゲン写真に慣れた人にとってはこれをどう医療に活用すればいいのか分からない、という人が多かったに違いない。

提供している価値がより多くの人に広まる為には、医療者、患者、開発者それぞれにとってベストな道を探っていく必要がある。

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