医療情報の伝達にLINEは禁止?:医療情報の第5版ガイドラインから

(出典:pixabey)

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LINE等を用いて従業員同士のやりとりをしているクリニック、介護事業所はどれくらいあるだろうか?

『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』第5版

2017年5月30日に、厚生労働省の医療情報ネットワーク基盤検討会は『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』の第5版を公表した。

このガイドライン第5版は、いくつか大きな改正があったが、筆者も熟読しているところである。それまでのガイドラインで対応しきれていなかった、地域包括ケアが求める多職種連携のシステムへの対応、IoT機器やモバイル機器の使用に関してのセキュリティ対策等の項目が盛り込まれたそうだ。

医療情報は、患者のプライバシーにも関係する為、非常にデリケートだ。医療安全の観点からも情報漏洩は避けなければいけない。そこで、インターネット回線を介した情報伝達を行う際に、どのネットワークを使えばよりセキュアであると考えられるか、ということもガイドラインに書かれている。

どの

これに関連してか、SNSに第5版のQandAの中で、「SNS で患者情報をやり取りする場合、ガイドライン上講じるべき対策 はあるか。」というQuestionが掲載されていた。それに対し、SNSに関してもガイドラインの基準を満たす必要があり、セキュリティが十分に確保されていないサービスもあると書かれているのだ。

参考にすべきというHISPROの「医療情報連携において、SNS を利用する際に気を付けるべき事項」を見てみると、

Facebook,Google+,LINE等の「パブリックSNS」は、「情報に対して、利用者によるアクセスコントロールが可能になっているサービスもあるが、基本的にはインターネット上に全公開することが可能になっているものが多く、患者や家族等の自分自身の情報ではない機微な情報を連携させるためのツールとしては不適切である。」

これを見る限り、Facebookの非公開グループや、LINE@や、LINEのグループチャットでは不適切である、という解釈になる。(もちろんTwitterもだめだろう)

一方で、あらかじめ決められた範囲内でのみ情報共有するプライベートSNSが望ましいことが示唆されている。

一例として

・医療関係の有資格者並びに本人、家族のみがアクセス可能となっており、ユーザになる為に、何らかの確認もしくは承認が行われているもの

・SNS パッケージ等を利用してシステムを構築し、連携者間でのみ利用する SNS を構築しているもの

とある。

この場合、医療以外では、SlackやChatwork,サイボウズLiveなどが挙げられるだろう。あるいは、Outlookの院内メールを使っている人もいるかも知れない。

医療用ソフトウェアとすれば、Joinなどが挙げられる。

医療ソフトウェアの1つ:Join(出典:アルム)

医療ソフトウェアの1つ:Join(出典:アルム)

もしこのガイドラインが何らかの拘束力を持つようになり、医療用に特化したSNSで使い勝手のいいものが出てくれば、医療用の「プライベートSNS」に乗り換えていくことになるだろう。

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